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認知症(アルツハイマー)とコーヒー

この記事はAlmama編集部平山久仁子が執筆しました。

アルツハイマー病を予防するコーヒーの飲み方

コーヒーは、私たちの生活に欠かせない魅力的な飲み物の1つです。
コーヒーがアルツハイマーの予防に効果がある可能性については、これまでも関心を集めてきました。しかし、これまでの研究では予防結果の測定にはバラツキがあり、はっきりしたエビデンスを見つけることはできませんでした。ところがこのほど、韓国・延世大学原州医科大学の研究チームから「ライフスタイル医学ジャーナル(2023.8.31)」に、コーヒーの認知症予防効果についての興味深い調査結果が発表されました。
同研究チームは、コーヒーの予防効果に関する研究論文のデータベースを「コーヒー」「カフェイン」「アルツハイマー」のキーワードで検証し、影響調査からコーヒーの適切な摂取量について考察しました。コーヒーが健康に良い効果をもたらすのは、「カフェイン」と「ポリフェノール」を含むためです。

「カフェイン」には神経の興奮を抑える「アデノシン」の働きを抑制し、眠気を覚ます覚醒作用があります。それは「アデノシン」と「カフェイン」は構造が似ているためです。
また、アルツハイマー病に関係するアミロイドβの生産やタウリン酸化を減少させ、神経細胞を保護する作用があるため、認知症リスクを軽減できると考えらています。「カフェイン」よる交換神経の刺激は、基礎代謝が上げます。私たちの体は、1日の消費カロリーの約60%を基礎代謝に使うため、基礎代謝が高まればダイエット効果も促進し、健康にプラスになると考えられています。

一方、「ポリフェノール」の抗酸素作用や抗炎症作用もよく知られています。「ポリフェノール」にはいくつかの種類がありますが、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、糖の合成を抑え、脂肪の燃焼を進めるため、コレステロール値の改善が期待できます。インスリンの分泌や腹部の脂肪の減少に効果的で、高齢者だけでなく女性にも魅力的な飲み物です。

1日4杯以上は、NG!

今回の調査論文では、1日のコーヒー摂取量とアルツハイマー病のリスクの検証がされました。

1日1~2杯飲むグループ  細胞保護に効果が見られた。
1日2~4杯飲むグループ  アルツハイマー病のリスクの低下
1日5杯以上摂取グループ   過剰摂取となりアルツハイマー病のリスクが高まる。

ただ、効果のメカニズムはまだ十分に解明されていません。今後さらなる研究が必要ですが、1日4杯以上のコーヒーは控えることをおすすめします。

コーヒーが消える?

コーヒー豆産出量の3分の1は、ブラジル、コロンビア、エチオピア、ハワイ、インドネシアなど赤道に近い国々でしめられています。その中南米の豊かな自然が、今、地球温暖化の影響を強く受け、生産国のコーヒー産業は不振が続き、現地の経済に不安な影を落としています。このままでは2050年には、50%の栽培地が消えると警告されています。コーヒー豆の品質の低下や国際的な豆の価格高騰も懸念され、おいしいコーヒーが飲めなくなるかもしれません。「フェアトレード」や環境負荷の少ない方法で栽培する「エシカルコーヒー」の普及を促すなど、地球の健康づくりに関心を持つ「まるごと地球的な視点」が大切になっています。